2007-01-26

PCをつくろう!(パーツ購入の巻)

ショップでパーツを購入する。

私のPCが産業廃棄物寸前の危篤状態(7日記載)なので、PCを新調(自作)すべくインターネットで情報収集しながらパーツを吟味(14日記載)しました。そして本日、予め考えておいたパーツ構成のメモを持って某・有名PCパーツショップへ行きました。

ケースと電源については、実際に見てから決めようと考えていたので、入店後先ずケースを物色(お目当てのアルミ製ケースがネット価格より5,000円程度安く販売中?!)。そして予定している全てのパーツも一応確認───。その後、店員さんに意見を伺おうと声を掛け、持参のパーツ構成メモを手渡しました。私のメモに目を通した店員さんは、なるほどですね~。普通だったらこのパーツよりもこのパーツの方が良いですよ。とか言うところなのですが、全て非の打ち所が無いパーツを選んでおられるので、これがどうとかいうのはありませんよ。そして、相性も問題ないということだったので一安心───。

然しながら、私には前々から迷う点がひとつだけありました。それは、当初は必要最小限(低コスト)にしようと考え、インテルG965チップセット(チップセットにグラフィック機能を搭載)のマザーボード(GIGABYTEGA-965G-DS3ASUSP5B-V)の購入を考えていました。然しながら、オンボードのグラフィックチップ(Intel GMA X3000)の性能は高いものではないので、後々グラフィックボードを追加することになるのなら、オンボードのグラフィックチップ(価格にして4~5千円程度)が無駄になってしまいます。仮に、インテルP965チップセット(グラフィック機能は未搭載)のマザーボード+グラフィックボード(インテルG965チップセット搭載の GMA X3000 相当以上)がグラフィック機能を搭載したマザーボード(前記した2つの候補)の価格と同程度ならば、前者の方がお得なのです。高度な3D処理を要求しなくても、グラフィックボードを追加した方がメモリに若干の余裕が生まれるし、液晶モニタの接続がグラフィックボードのDVIコネクタ経由で接続できて高画質になるなどの良い点があるからです。

その事やWindows Aero(Windows Vista Home Premium以上の製品のインターフェイス要素)などについて店員さんに尋ねると、予算に少し余裕がおありでしたら、こちらのマザーボード(P965チップセット搭載)に6,000円程度のグラフィックボード(NVIDIA GeForse7300シリーズ)を組み合わせた方がパフォーマンスが良いし、そちらをお奨めします。と案の定の返答でした。予定していた構成に2,000円程度の上乗せで済むのならその方が良いので悩みが解決───。

マザーボードは、店員さん曰く、先月、ASUSがギガバイトのGA-965P-DS3P REV2.0(20,000円程度)に対抗してP5B-E Plus(22,000円程度)を発売したので、P5Bはプライスダウンになりました。とのこと。この新製品(GA-965P-DS3P REV2.0とP5B-E Plus)は、グラフィックボード2枚差しに対応しているそうだ。とは言え、実質的なグラフィック性能の向上は8万円クラス(今現在)の同種のグラフィックボードを2枚差さないと見込めそうもないし、そもそも、ハイエンドクラスのグラフィックボードが1~2年後に安価になったとしてもゲーマーでは無い私には必要性が感じられない。どちらにせよインテルP965チップセットなので、買い時のP5Bを選択(ASUSとギガバイトのREV1.0に当たる製品は、今後在庫がなくなり次第取り扱い終了だそうだ)。グラフィックボードで1時間以上は悩みましたが、最終的な予算に少しゆとりがあったので、グラフィックボードをもう一段階上のミドルクラスのGPUにしました。

他にもメモリをUMAXのCastorかバルク品(JEDEC準拠品)にするかを金額差(2,000円程度)で迷いましたが、店員さん曰く、バルクでもJEDEC準拠品なので問題ないと思います。UMAXのCastorは売れ筋で、当店ではこれまで返品0です。と言うことで余計に悩みましたが、当初の予定通りUMAXのCastorを選択。不運にも、今はメモリ価格が上げ止まりの時期らしいです・・・。(泣)

5インチベイ内臓用スピーカー(ScytheBAY BSPJR-SL/800円程度)とTVキャプチャーボード(IO-DATA GV-MC/RX3/10,000円程度)も購入するつもりでしたが、スピーカーは店頭に無い(ネット通販の倉庫から取り寄せ可能だが、それだと日にちを要する)そうなので、直接通販から購入することにし、キャプチャーボードはまだ発売前で入荷は3~4週間後(?)になるそうなので、発売後の入荷を待つことに・・・。

こんな感じで無事予算内でパーツが決定し、会計へ───。流石にモニタと全てのパーツ(本体)のお持ち帰りは大変なので配送(送料3,600円)でお願いしました。実際に組み立てるのは宅配便でパーツが届いてから、そしてOS(Windows Vista)の導入と人質のFDD(笑)の組み込みは発売日の30日以降になりそうです。

本日(27日)の晩に、宅急便で3箱(パーツ、モニタ、ケース)届きました!さてさて、無事に組み上がるかな?

追記(2007-02-02):特に躓くことなく、数時間程の作業で無事に完成しました。Vistaもインストールして、只今環境構築中です(まだ数日を要する)。落ち着き次第、「(仮題)自作PC報告書」を公開する予定です。

自作PCの構成

以下は、今回私が購入したパーツの一覧です。

尚、私なりのパーツの選び方と購入前に予定していた構成については、先日(14日)記載しています。

自作PCの構成

自作PCの構成について、各列は、パーツ、製品名称、仕様、店頭価格を示した表。

合計(本体+その他)158,380円
本体
製品名称仕様店頭価格
CPUIntel Core 2 Duo E63001.86GHz/FSB:1066MHz/L2:2MB23,980円
マザーボードASUS P5BIntel P965 Express Chipset16,980円
メモリUMAX Castor LoDDR2-512-800 (2枚)1GB (DDR2-800/512MBx2/DualChannel)17,560円(8,780円x2)
HDDSeagate ST3320620AS320GB/SATA2(3Gb/s)10,980円
光ドライブPIONEER DVR-112DBK (BULK)DVDスーパーマルチドライブ5,580円
GPUASUS EN7600GSGeForce7600GS/PCIe/GDDRⅡ256MB(128bit)11,980円
サウンドカードIntel 8ch audio (onboard)
ネットワークカードGigabit LAN (onboard)
ケースCENTURY CSI-3306GGATX/ミドルタワー/アルミニウム製/ベイ:5.25x5(3.5インチマウンタx1付属)、シャドウx6/W219xH436xD498mm10,800円
電源ACBel ATX-500CA-AB8FMATX電源/500W12,980円
合計110,840円
その他
製品名称仕様店頭価格
ディスプレイACER AL1916WABD19インチワイド液晶モニタ/コントラスト比700:1/輝度300(cd/m2)/応答速度5ms26,800円
キーボード/マウスLogicool Cordless Desktop EX110キーボード・マウスセット3,980円
モデムGH-EM56IRS1,280円
OSWindows Vista Home Premium 64bit DSP版 DVD-ROM/FDD セット64ビット版15,480円
合計47,540円

注釈

  • 店頭価格は、パーツを購入する店舗(地域)や時期、チップ等の価格変動などによって異なります。
  • OEM商品(DSP版)のWindowsを購入する際には、人質(バンドルするパーツ)が必要になります。人質は、一緒に購入するパーツ(プロセッサやメモリなど)が必要になるのですが、FDDが安価(1,000円程度)で一般的です。

自作を検討中の方へ

今現在自作を検討中の方は、私の自作PCの構成を参考にすると良いと思います。また、予算が豊富で私の自作PCの構成に勝る高性能さを追求したいならば、予算の上限は限がありません。然しながら、同程度の性能(Core 2 Duo 搭載モデル)をもっと安く!とお思いならば、次の事を参考にされると良いと思います。

  • グラフィック機能を搭載したチップセット(G965、945G)を選ぶ。
  • マザーボードのチップセットを945シリーズ(Core 2 Duo 対応)にする。但し、マザーボードの将来性が犠牲になります。
  • メモリをバルク品(JEDEC準拠品を推奨)にする。但し、動作が不安定であっても補償・返品はできません(バルクに限らず)。
  • メモリ容量を減らす。但し、Windows Vistaの最小システム要件を満たすには、512MBのシステムメモリが必要になります。
  • メモリの性能(メモリクロック周波数)を落とす。但し、メモリは上位互換なので、メモリの将来性が犠牲になります。
  • HDDの容量を減らす。大容量が必要でなければ、最も無難です。
  • 光ドライブをCD-ROMにする。
  • グラフィックボードの性能を落とす。但し、Windows Vistaの最小システム要件を満たすには、SVGAをサポートするグラフィックボードが必要になります。
  • グラフィックボードを同シリーズのなるべく安価な製品にする。但し、あまりに安い製品を選ぶと地雷を踏む恐れがあるので要注意!
  • 電源を400~450Wの程度の製品から選ぶ。将来の拡張性を犠牲にしますが、拡張しないならこれも良し。但し、安物の電源だと動作が不安定だったり、直ぐに故障することも有り得るので注意
  • パーツ毎に最安値のショップで購入する。但し、ショップによっては他店のパーツが原因でトラブルが生じた場合には、補償しない規定があるので初心者は要注意!

以上で(本体のみ)5,000円~30,000円程度は安く済ませることが可能だと思います。しかし、2~3年以上の長い目(パーツ個々の寿命)で考えた場合、性能面を落として予算を抑えるのは、私としてはお奨めできません。即必要でないならば、価格が下がるまでじっと我慢───。但し、待ち過ぎて購入時期を見逃さないように!

もしも、性能面を落とす場合には、自分の用途を十分に検討して、ショップの店員さんや自作に詳しい知人に相談した上でパーツを選択しましょう。また、最新の環境に拘らない(取り敢えずPCを自作したい)なら、廉価版のプロセッサを選ぶことで30,000円程度の予算から組むことも十分可能です。勿論この場合にも、自分の用途を十分に検討した上でパーツを選びましょう。

アレも コレも ほしがるなよ

[引用: 相田みつを・日めくりカレンダー より]