キャプチャボードを取り付ける
キャプチャボードを取り付ける手順についてです。
取り付け手順
PCケースのPCIスロットの位置を確認します。
キャプチャボードを取り付けるPCIスロットに位置する金属ブラケットカバーをPCケースから取り外します(ネジは後で使用するので保管しておいてください)。
キャプチャボードの端子部分をPCIスロットに合わせ、キャプチャボードが完全に固定されるまでしっかり押し込みます。
キャプチャボードの金属ブラケットをネジでケースに固定します。
外部入力端子の接続
TVアンテナ入力端子
地上アナログテレビ放送から地上デジタルテレビ放送への移行
日本国内のテレビ放送は、アナログ方式からデジタル方式へ移行します。地上デジタルテレビ放送は、2003年12月に関東、中京、近畿の三大広域圏の一部で開始され、2006年末にその他の都道府県の県庁所在地で開始されました。このテレビ放送のデジタル化に伴い、従来の地上アナログテレビ放送は2011年7月までに、BSアナログテレビ放送は2011年までに終了することが、国の法令によって定められています。
地上デジタルテレビ放送の視聴方法や受信可能エリア、その他の詳細情報は社団法人 地上デジタル放送推進協会(D-pa)のサイトをご覧ください。
テレビチューナー付きキャプチャボード(TVキャプチャ)では、キャプチャボードにアンテナ線を繋ぐことでTVを視聴・録画することができます。
然しながら、現在発売されている多くのTVキャプチャは、地上アナログテレビ放送のみの対応で、地上デジタルテレビ放送に対応したチューナーは内蔵していません。数年後には、地上アナログ放送用TVキャプチャ製品の内蔵チューナーでのテレビ放送の視聴や録画は将来行えなくなります。
現時点(2007年4月初旬)で地上デジタルテレビ放送に対応したチューナーを内蔵したTVキャプチャ製品はありません(ワンセグ製品を除く)。地上デジタルテレビ放送を視聴したい場合には、地上デジタルテレビ放送に対応した外付けチューナー機器(20,000円程度の価格から)が別途に必要になります。また、地上デジタル放送をメディアに録画したい場合には、CPRM対応メディアとそれに対応した機器(DVDドライブ等)やライティングソフトが必要になります。但し、編集や再エンコードなどは自由に行えない上に、ハイビジョン放送の録画は画質を落とします。地上デジタル、BS/CS110放送には、著作権保護の技術的保護手段としてコピーワンス(CGMS-A)信号が付加されているからです
RF型TV入力端子にアンテナを接続する。
アンテナの繋ぎ方は、部屋の壁面にあるアンテナ端子の形状や使用するケーブルの種類によって異なります。下記記載の例から最も近い方法を選び、接続してください。接続方法は地上アナログテレビ放送の場合です。
- プラグ(F型コネクタ)付き同軸ケーブル
- 同軸ケーブルをそのままキャプチャボードのアンテナ入力端子に接続します。
- プラグなし同軸ケーブル
- 同軸ケーブルにアンテナコネクターを繋ぎ、アンテナコネクターをキャプチャボードに接続します。
- フィーダ線
- フィーダ線にアンテナコネクターを繋ぎ、アンテナコネクターをキャプチャボードに接続します。
- フィーダ線+プラグ付き同軸ケーブル
- フィーダ線(UHF)と同軸ケーブル(VHF)にV/Uミキサー(アンテナ混合器)を繋ぎ、アンテナ混合器をキャプチャボードに接続します。
- フィーダ線+プラグなし同軸ケーブル
- 同軸ケーブル(VHF)にアンテナコネクターを繋ぎ、アンテナコネクターとフィーダ線(UHF)にV/Uミキサー(アンテナ混合器)を繋ぎ、アンテナ混合器をキャプチャボードに接続します。
- フィーダ線+フィーダ線
- フィーダ線(VHF)にアンテナコネクターを繋ぎ、アンテナコネクターとフィーダ線(UHF)にV/Uミキサー(アンテナ混合器)を繋ぎ、アンテナ混合器をキャプチャボードに接続します。
ビデオ入力端子
ビデオ入力端子は、外部ビデオ機器から映像を取り込む為に利用します。S-ビデオ入力端子とコンポジット(CVBS)入力端子、或いはそのどちらかを装備しているが一般的です。
オーディオ入力端子
ビデオ入力端子は、外部ビデオ機器から音声を取り込む為に利用します。ピンプラグとミニピンプラグの二種類があり、前者を装備しているが一般的です。
機能について
エンコード方式とは?
- ハードウェアエンコード
- ハードウェアエンコーダチップで常に安定したテレビ録画を実現。但し、ソフトウェアエンコード型よりもやや高価。
- ソフトウェアエンコード
- 録画の安定性はCPUの性能に依存する。
高画質化機能とは?
TVチューナー付きキャプチャボード(TVキャプチャ)の多くは、アナログ映像信号の画質を向上する機能が備わっている。より多くの高画質化機能を搭載しているTVキャプチャほど、より鮮明な視聴や録画が楽しめるのは言うまでもない。
下記に画質を大きく左右する代表的な機能を挙げてみた。
- 3次元Y/C分離回路
- テレビ電波の輝度(Y)信号と色(C)信号を高精度に分離し、クロスカラーやドット妨害の発生を低減することで、細部も鮮明な映像を実現する。
- DNR(デジタル・ノイズ・リダクション)
- 映像信号に含まれる目障りなノイズや輪郭のざらつきを低減することで、より美しい映像を実現する。
- GR(ゴースト・リデューサ)
- テレビ電波の受信状態により発生しがちな映像の多重映りや輪郭障害を抑え、高画質な映像を実現する。
- TBC(タイム・ベース・コレクタ)
- 古いビデオテープなどの再生の際に発生するジッター(画像の揺れ)を取り除き、安定したビデオキャプチャを可能にする。外部ビデオ機器からのキャプチャで威力を発揮する。
- デインターレース
- スポーツ番組など動作の激しい映像で発生する横縞ノイズの発生を低減し、鮮明な映像を実現する。
注意事項
- TVキャプチャにテレビアンテナを繋ぐ為のアンテナケーブルやアンテナコネクター、フェライトコア等は付属してないことが多いので、必要になる時は家電量販店などでそれらを別途に購入する必要があります。
- PC内蔵型TVチューナー付きキャプチャボード(TVキャプチャ)の場合、PC内部の電磁波(ノイズ)が画質に影響を与えます。影響の度合いは、PC内部の各パーツから放射されるノイズの程度やTVキャプチャの内蔵チューナの性能などによります。ノイズの影響を少しでも軽減する為にも、キャプチャボードを取り付けるPCIスロットは、できるだけPCIeスロットと離れた位置に増設しましょう。
- サウンド入力端子があるキャプチャボードでは、オーディオケーブルをキャプチャボードのオーディオ端子に接続し、もう一方をサウンドカード等に接続する必要があります。そうしないと音声が聞こえません。
- 海外のデジタル方式に対応したTVキャプチャは、日本国内のデジタル方式には対応できません。