各ストーリー

ラングリッサー」シリーズと主要な関連ソフトウェアのストーリー紹介などです。

ラングリッサー・シリーズ

ラングリッサー(Ⅰ)

ストーリー

遥か伝説の時より、今に伝わる剣「ラングリッサー」。この剣を持つ者は無限の力を得るという・・・。欲深き者どもはその剣を求め互いに殺し合い、善なる人々は剣を守るためにその命をかけ、多くの血が流されていった。しかし、「ラングリッサー」も今は秘剣として封じられ、いにしえの英雄の血を引くバルディア王家の手により、悪しき者どもから守られていた。

だが、その堅固な守りもくずれさる時が来た。ダルシス帝国皇帝ディゴスが大軍団を従えて、バルディアに侵攻を開始したのである。その狙いは、ただひとつ「ラングリッサー」だ。皇帝ディゴスは「ラングリッサー」の力により、世界を制覇するという野望に、とりつかれていたのである。

時代背景について

ラングリッサーⅢの後世に位置する時代の物語。

PC Engine SUPER CD-ROM2版から登場するアサルトスーツとは、古代の兵器のひとつで、この時代よりずっと古い昔に科学文明(ラングリッサーでは、科学によるものを魔動と呼んでいる)が発達していたことを窺わせる代物です。SCD-ROM版ならば、シナリオ18の最上部最右端(崩壊した城壁)にランスを移動させると入手できます。

このアサルトスーツについて、ラングリッサーⅢでは、次のアイテム説明を確認することができます。

全身が鋼鉄で造られた巨大な人型の鎧。かたの部分に【ZEAR-1】の文字が書かれている。未知の文明の贈り物。

[引用: ラングリッサーⅢ: アイテム説明 より]

ラングリッサーでアサルトスーツが唯一装備(操縦)可能なランス・カルザスは、実は同姓同名のキャラクターが重装機兵アサルトスーツレイノスヴァルケン2に登場します。そして、そのランスがレイノスで搭乗する機体はZEAR-1ゼアー・アインなのです。ちなみに、どちらも青色の装甲です。するとランスはメカランス?!

血筋について

登場キャラクターの血筋について、次のように想像される。

  • バルディア王国王子の主人公・レディン(父親はイルザック王)は、ルインとティアリス(両Ⅲ)の子孫
  • ナームは、ルナ(Ⅲ)の子孫
  • シナリオ2・3で登場する敵、蛮族のド・モトフは、シカ族の勇者ド・カーニ(Ⅲ)の子孫

ルナ(Ⅲ)の血筋が、ナーム(Ⅰ)、シェリー(Ⅱ)、クラレット(Ⅴ)と続くいうことは、カルザス王家は女系女子ということなのだろうか?

私の勝手な想像ですが、ジェリオールとホーキングのイラストを見比べると何と無く風貌が似ているので、ジェリオールとレイラ(両Ⅲ)の子孫がホーキングなのだと思います。・・・って無理があるかな?

尚、時代背景がⅠ以降のエピソードに登場する闇の王子・ボーゼルがパウル(Ⅲ)だろうことは、ラングリッサーⅢを完全クリアした人ならばご承知のことでしょう。

光輝の末裔
いにしえの英雄・ジークハルトの血を引くバルディア王家に連なる者達。

ラングリッサーⅡ

ストーリー

バルディア王家はすでになく、「ラングリッサー」もすでに伝説の剣となっていた頃、レイガルド帝国は大陸各地への侵攻を始めていた。しかし、その背後には闇の王子ボーゼルと、聖剣「ラングリッサー」と相対する魔剣「アルハザード」が絡んでいるという。

アルハザードを手に入れた帝国は、その封印された真の力を解放する事と同時に、大陸統一というあまたの王が夢に見、そしてその計画は着実に進みつつある・・・。

プロローグ

イェレスの空、赤き凶星昇りし年、遥か呪われしヴェルゼリアの地より、大いなる野望を抱きし者現る。

かの者、自らを帝王と名乗りて、人馬を従え雷を纏て、嵐を呼ばん。帝王の軍勢通りし跡、憎悪の炎さえついえて、失意の虚無が裾をたなびき事、鬼神のごとし。もてる雷にて敵を撃つこと、邪竜のごとし。全ては欲望の象徴、黒き大剣を求むる為なり。

古の黒き大剣、すなわち”アルハザード”は、人の血を吸いてなお、その狂気を増し、異形なる者どもを呼びいだし、この世を屍土にかえるなど、人知を越えた存在なり。其れは力なり。其れは世界なり。其れは闇なり。故に大剣は古より闇を司りて、人の争いの種なればこそ、心ある者に地中深く封ぜられ、今は長き眠りにいたり。其れは眠れる悪魔なり。かの帝王、剣を振り翳さんとする時、再び深い闇がこの大地を覆うであろう。

時代背景について

ラングリッサー(Ⅰ)から数百年(約400年約700年)後の物語。

プロローグ(=預言者の一説)に記されている赤き凶星とは、ラングリッサーⅤで言うクリムゾを指すのでしょう。そして、ラングリッサーの世界設定は、重装機兵(レイノスヴァルケン)の歴史を経てこの時代に至ると考えられるので、ヴァルケンで登場するアーク・ノバのことがクリムゾだと考えられます。因みに、ラングリッサーⅤで言うペイリア(青い月)は人工的に造られた月です。元来の月は既に存在しません。

アーク・ノバ
欧州アジア連邦の衛星軌道上において補給要塞の役割を果たしていた直径150m前後の岩盤要塞。司令官はゲルツ将軍。

血筋について

Ⅱの登場キャラクターの血筋について、次のように想像される。

  • バルディア王家の血筋を受け継ぐ、主人公・エルウィンは、レディンとクリス(両Ⅰ)の子孫
  • カルザス王国の姫・シェリーは、ランスとナーム(両Ⅰ)の子孫
  • リアナ&ラーナの双子姉妹は、ソフィア(Ⅲ)の末裔
  • レオンは、光輝の末裔の誰かの子孫(孤児の為、生い立ち不詳)

サルラス領主・ローレンの息子・スコットなのだが、ホーキング(Ⅰ)の子孫かと思いきやラングリッサーが使えません。その理由は、企画開発ディレクターの高田氏がホーキングの存在を忘れていたからだとか・・・。そんなこんなでデア・ラングリッサーでは、ローレンの養子になっちゃった可哀想な生い立ちになっています。(待てよ、するとローレンはラングリッサーを使えるの?!)

また、ラングリッサーが使えるレイガルド帝国青竜騎士団隊長・レオンは、光輝の末裔の子孫であるのは明白なので、ディハルトとフレア(両Ⅲ)の子孫なのかも知れません。

エルウィン
・・・・レオン。お前も俺と同じ、光輝の末裔だったのか。
レオン

少なくともエグベルトはそう言っていたな。

どうやらこの剣が証らしい。これは数百年前、先祖が東方の兵士からもらったものだと言われている。

[引用: ラングリッサーⅡ: シナリオ11・神秘の秘剣(帝国軍ルート・40面)の会話イベント より]

霧風
拙者は付き合う事はできぬ故、せめてこの愛刀で平和を守って頂きたい。
ディハルト
・・・・・・。
ジェシカ

受け取ってはどうですか?

東方の国では、刀は自分の命と同じ。その刀を託す意味はわかるでしょう?

ディハルト

・・・・・・わかった。ありがたく使わせてもらうよ。

[引用: ラングリッサーⅢ: シナリオ34(心のかたち)シナリオクリア後の会話イベント より]

然しながら、ルイン(Ⅲ)の子孫がエルウィン(Ⅱ)、その子孫がレディン(Ⅰ)なのならば、ディハルト(Ⅲ)の子孫は皇帝ベルンハルト(Ⅱ)だとも考えられます。

皇帝ベルンハルト
ラングリッサーもぬしにあずけておく。どうせ余には使えぬ物だ。

[引用: ラングリッサーⅡ: シナリオ12・悲しみの追撃者(帝国軍ルート・41面)のシナリオクリア後の会話イベント より]

もしかすると、どうせ余には使えぬ物だと言いつつ、ベルンハルトもラングリッサーを使えたのかも知れません。しかし敢えてアルハザードによる大陸統一を選んだのだと・・・。

ベルンハルトは孤児だったレオンを我が子のように育て、成長したレオンがレイガルド帝国の騎士として叙勲する際に、ベルンハルトが自身の先祖伝来の二本の刀剣をレオンに授けた。そして肝心のレオンの先祖は、ソーン(Ⅰ)なのだと・・・。

はたまた、実はレオンはベルンハルトの嫡子で母親はレオンを生んで直ぐに亡くなった。傭兵家業を生業としていたベルンハルトは、生まれて間もないレオンを先祖伝来の二本の刀剣と共に親友に預けた。レオンが成長したある日、育ての親が他界──。エグベルトがレオンを見つけ、帝国を興して間もないベルンハルトの下に連れてくる。ベルンハルトはレオンが所持していた二本の刀剣を見て我が息子だと確信するが、親子の名乗りはしなかった。だからなのか、エルウィンがラングリッサーを持ち帰った際(帝国軍ルート)には、どうせ余には使えぬ物だと言い放った。

以上の様に想像すると、イラストでディハルトとレオンが同じデザインの二本の刀剣を帯刀している理由、金髪の理由、ラングリッサーを使える理由が頷けるのではないでしょうか?これは私の勝手な想像ですが・・・。

外伝について

ラングリッサーⅡと同時期に発売されたメサイヤのゲームに「パワー オブ ハイアード」(SFC版)があります。実はこれにボーゼルがグノシスと名を変え、多次元世界の支配をすべく登場しています。

ラングリッサーⅢ

ストーリー

ここは、豊かなる国ラーカス王国を中心としてリグリア帝国、バーラル王国などが存在する大地。主人公ディハルト・クラウスは、騎士の修行のため親元を離れ、王都ラーカシア上空に浮かぶ浮遊城の城主ウィリアム公爵家につかえていた。そんなある日、北のリグリア帝国が、突如ラーカス王国に攻め込んできた。折りしもそれは、ディハルトの騎士叙勲式の日でもあった。いったい何が起ころうとしているのか・・・。

時代背景について

ラングリッサーの発売以前に発売された「ガイアの紋章」(エルスリード三部作)と同時期の物語。

ラングリッサーの世界設定は、重装機兵(レイノスヴァルケン)の歴史を経てこの時代に至ると考えられるので、物語のはじまりに登場する古代の遺産である浮遊城の動力源であるクリスタルは、いにしえ(重装機兵の時代)に月の鉱石採掘場で発見された動力鉱石(石油に替わる新資源)のことであろう。ちなみに、ヴァルケンの時代(第四次世界大戦)では、機動兵器や宇宙鑑に限らず車両にも動力鉱石を用いた動力鉱石エンジンが搭載されています。

Ⅲで登場する破邪の剣(ラングリッサーの素)について、ラングリッサーⅤでその歴史が明らかになります。

ラングリッサーⅣ

プロローグ

遥かなるエルサリア大陸での聖剣と魔剣、人と魔族との攻防は壮絶な戦いの末に、光輝の末裔エルウィンが、魔族の王ボーゼルと、魔族のあがめる混沌の神カオスを倒したことにより終焉を迎えた。

そしてエルスリード初代国王が、その命をかけて生み出した聖剣ラングリッサーも、魔剣アルハザードを封じ、天界へと消えたのだった・・・。

それから200年の時が流れ、場所はエルサリアとは別の大陸にある、レーゲンブルク連邦王国。

そこにひとりの野心家がいた。その名はギザロフ。彼はさまざまな策謀を用い、次第に権力を掌握していく。

彼の目は今、辺境の小さな村ゴタールへと向いていた。領主となったギザロフに倍の税を課せられた村人は、武器を手に立ち上がる。

その中には、村長の養子ランディウスと義弟リッキーの姿もあった・・・。

時代背景について

ラングリッサーⅡから200年後の物語。

ところで、ⅣのBルートやCルートのシナリオでは、レイチェルが古代兵器の魔動巨兵・ガイフレームに搭乗して登場します。ガイフレームの時代はラングリッサーⅡよりも後世に位置しますが、ⅣとⅡとでは200年しか時代を経過していません。たったの200年の間で魔動巨兵ガイフレームを開発できる文明が栄え、そして衰退するとは考え難いところです。だとすると、Ⅳで登場するガイフレームとは、古の超兵器(Ⅲに登場するガルツォークのような兵器。即ち、有人型の重装機兵)をギザロフが改良を加えたのでは?古代魔導(魔動)に精通したギザロフならではの工夫だと思えます。

そして、ギザロフ自らが改良を加えて名付けた魔動巨兵・ガイフレームの技術が、後世(ガイフレームの時代)の研究者の手により再び蘇るのだと・・・。

血筋について

Ⅳに登場するキャラクターには、光の末裔の子孫らしき人物は登場しません。

しかし、レーゲンブルク連邦国王・クレオネス大王の存在が気になります。ラングリッサーⅡの(撤退数0の)エンディングでは、エルウィンはリアナと新大陸へと旅立ち、争乱を沈めたとあります。その新大陸こそがⅣの舞台となる大陸で、バルディア王家の直系子孫のである羽飾りの装飾が付いたティアラと同じようなデザインのそれをクレオネス大王の頭に確認できます。

私の想像するところ、大王の髪の色がレディンやエルウィンのように赤くないのも、レディンの父・イルザック王のように高齢で白髪となるか、そもそもティアリスの血が濃く受け継がれていないとすれば、必ずしも赤くはないのでしょう。

さて、主人公・ランディウスとランフォード将軍の副官・エミリー(エミリエル)が姉弟であることはシナリオが進むと明らかになりますが、ラングリッサーⅤシナリオ25(時限)では、シナリオ開始前の会話イベント(ブレンダの回想シーン)でレクリオ村の洪水、クリムゾランダー(クリムゾ労働者階級)とクリムゾニア(クリムゾ支配者階級)の古の戦いについて触れています。もしかすると、ランディウスの身体には、同郷のブレンダ(Ⅴ)と同じクリムゾランダーの血が流れているのかも知れません。

ラングリッサーⅤ

プロローグ

ギザロフの反乱により、レーゲンブルク連邦王国内はかつてないほど混乱していた。ギザロフの魔導研究所の培養槽から目覚めたばかりの主人公シグマは、突如自分たちを捕獲に現れたレインフォルスアイゼルの攻撃を受ける。3体目の素体『オメガ』の暴走にも助けられ、追手を振り切った主人公とラムダ、マスターであるギザロフの元を目指した。

時代背景について

ラングリッサーⅣ(Cルート)の物語の途中から物語が始まります。

シグマがクラレットから受け取る古代魔法文明時代に作られた剣『強襲型魔光剣』とは、恐らく重装機兵(レイノスヴァルケン)時代のエネルギー充填式レーザー砲のことであろう。

血筋について

Ⅴの登場キャラクターの血筋については、次のように想像される。

  • 主人公・シグマは、アルテミュラーとファーナ(両Ⅲ)の子孫でクラレットといとこ関係
  • クラレットは、シェリー(Ⅱ)の子孫でシグマといとこ関係

カルザス王家の姫って、代を重ねる毎に自由奔放な性格になり行く気がします・・・。

サルラス領主・レナード公爵(シナリオ11以降で登場)は、スコット(Ⅱ)の子孫です。但し、Ⅱでは、スコットはサルラス領主・ローレンの養子という設定なので、その子孫のレナード公爵は光の末裔ではありません。この他、ストーリーが進むとラムダ(マリアンデール)がマクレーン(Ⅳ、Ⅴ)の妹だと明らかになります。

ところで、シグマの過去(生い立ち)については、シナリオ19(因縁)の開始前イベントでクラレットが彼はここから北にある、リグリア地方を治めるエギル公爵家のご子息で、私のいとこにあたるの。と明かす場面があり、その際にクラレットからシグマ専用武器 強襲型魔光剣を手渡され、その剣について説明を受けます。

シグマ
・・・・この剣は・・・・?
クラレット

それはエギル公家の家宝で、あなたが愛用していた剣よ。

話では1千年前、リグリア帝国の皇帝だったエギル家の人が、妻の命を救う旅の途中で見つけた物らしいわ。

なんでも扱いが難しくて、エギル家でも使いこなせた人は数人しかいなかったらしいけど・・・・。

それを使っている内に、記憶が戻ればと思って・・・・。

[引用: ラングリッサーⅤ: シナリオ19(因縁)の会話イベント より]

リグリア帝国の皇帝だったエギル家の人というのがアルテミュラー(Ⅲ)なので、妻は当然ファーナ(Ⅲ)になります。そして、シグマとクラレットはいとこ関係にあるので、シグマもまた光輝の末裔の血統(シェリー(Ⅱ)の子孫)なのです。

ところで、ラングリッサーⅢでは、アイテムとしてエギルの兜(非売品)が登場します。エギルの兜とエギル家に何か繋がりがありそうに思えるのですが・・・。

ショートストーリー

シナリオ0(野望潰える)
ギザロフ
ふふふっ・・ふははははっ!!遂に、遂に完成したぞ!ワシが長年思い描いていた理想が!これに優る完璧なモノなど、この世に・・否や、未来永劫に渡り存在することなどあるまい!!(満面の笑み)
オペレータ
ギ・・ギザロフ様・・・。
ギザロフ
!?ワ、ワシが研究の最中は、断じて部屋に入ってはならぬと、口を酸っぱくして言っておったであろうが!!
オペレータ
し、しかし・・ギザロフ様。Λ-052ラムダの稼動実験の準備が整いましたので、直ちにご指示をお願いします。
ギザロフ
そ、そうであったな。すっかり忘れておったわ。
オペレータ
ところで、ギザロフ様。Λ-052の耐火システムの欠点は、如何なされるおつもりなのですか?
ギザロフ
ふむ。Λ-052の耐火システムは、まだまだ改良の余地がありそうじゃな。しかし、今のこのシステムのままでも、特に問題はあるまい。
オペレータ
し、しかし、ギザロフ様・・・。ギザロフ様がお手になされている、その”水着のように露出度の高いスーツ”では、耐火システムの欠点が露呈してしまいます。
ギザロフ
?!(ギクッ)こ、これはだな・・・。うぬぬっ・・・。
オペレータ
・・・・・。(冷ややかな目線)
ギザロフ
おぉ、そうであった!!素体の冷却システムに、重大な欠陥が見つかったのじゃ!しかも、今からでは改良は無理だ。間に合わんのだ。そこで少しでも、冷却システムの欠陥によるオーバーヒートを防ぐ手段として、この素晴らしいコスチュームを徹夜で開発したのだ!!(興奮気味のギザロフ)
オペレータ
す・・素晴らしいコスチュームですか?し、しかも、徹夜までされてですか?
ギザロフ
(しっ、しまった・・・。完全に引いておる。ワシとしたことが失言じゃ・・・。)そもそも、冷却システムに欠陥があろうとも、生まれたての姿のままでは流石にまずかろう。それに第一、推奨年齢12歳以上(実際には全年齢推奨)なのだしな。これがワシの本意ではないことぐらい、ワシが造りだしたお前が理解できぬ訳がなかろう。
オペレータ
は・・はぁ、確かに・・・。しかし、素体の耐火システムに欠陥がある以上、皮膚の露出度を抑えなければ太陽光にさえ耐えられません。冷却システムの欠点が起因するオーバーヒートよりも、寧ろ太陽光により回路が焼き付いてしまう危険性の方が非常に高いことが予測されます。
ギザロフ
なぬっ?!(痛いところをつきおるわい。)(それではマリーたんと一緒に、夏の日差し降りそそぐ南の海になど行けぬではないかぁぁぁ?!)
オペレータ
ギザロフ様の多大なるご苦労、私もここまで来て無駄にしたくはありません。ですので、全身防護スーツによる太陽光対策を優先させて頂きます。それでよろしいですね?
ギザロフ
・・・・・。素体の回路が焼き付いてしまっては、素体を苦労して完成させたワシの甲斐もないというものじゃな。し、仕方あるまい。

こうしてΛ-052ラムダは、オレンジ色のボディースーツを身に纏うことで太陽光対策を行うことになった。しかし、ギザロフは、オペレータに”水着のように露出度の高いスーツ”と言われた、自身苦心のそれを諦めることができずにいた。本当は、太陽光対策など不要(オペレータの出任せ)だったとも知らずに・・・。

周到な準備、慎重な判断。そして大胆な行動・・・。ギザロフの凄さは、人造兵の開発技術よりも、ラムダに着せたコスチュームやラングリッサーⅣでガイフレームに乗せたレイチェルの化粧とか・・そっちの大胆な趣味だと思うのは私だけだろうか?

主要な関連ソフトウェア

ガイアの紋章

ストーリー

ガイア。それは剣と魔法の力が支配する幻想の大陸。今、遥かなる太古の時代より続く光と闇の神々の戦いは激しく広がっていた。そして、神々の力はガイア大陸にも及び、ただならぬ気配が大陸を覆っていた。

ガイア大陸の二大大国、エルスリード王国とヴェルゼリア王国は一時的な平和を保ってはいた。しかし、時のエルスリード国王ジークハルトが光の力を、ヴェルゼリア国王ボーゼルが闇の力を身につけたことにより、事態は急速に悪化した。

偉大な神の力を受けた光の王と闇の王が、一つの大陸に相入れることはないのだから・・・。

ボーゼルの率いる闇の軍団は狂ったように、侵攻を開始した。光の王ジークハルトは闇の王を打ち倒すことができるのだろうか・・・。

ガイフレーム

ストーリー

「ガイア暦4220年。」ヴェルダース連邦は謎の力を得て、大陸侵攻を開始した。一方、ディアース連邦は、この動きを察知、侵攻を阻止すべく、全軍に作戦指令が下った。だが、ヴェルダース軍の強大な力の上に、ディアース軍は苦戦を強いられ、戦火は拡大していた・・・

しかし、ついにこの状態を打破すべく一人の男が特別任務に着任した。彼の任務は特別部隊を編成し、大陸に眠る「クリスタル」を探し出すことであった。

彼の名はエルビン・ランバート。ディアース連邦軍装甲機士軍団長である。

重装機兵レイノス

ストーリー

第3次世界大戦から数年たった西暦2096年。平和を取り戻した地球、及び惑星では枯渇した資源を補給すべく、大規模な外惑星資源探査計画が進められていた。

しかし主要国間に、その権利をめぐる争いが絶えず、ついに人類は第4次世界大戦という悲しい道を選択してしまう。

その戦争のかげで外宇宙探査隊は見捨てられ、連絡が途絶えてしまったことを、いったい幾人の人が知っていただろうか。

そして終戦。

今度こそ戦争の悲劇を繰り返さぬようにと、治安維持のため、外惑星条約機構軍が結成されたが、そんな折、木星の衛星「ガニメデ」の資源採掘基地が何者かによって攻撃された・・・

重装機兵ヴァルケン

ストーリー

2050年代、枯渇しつつある石油などの化石燃料をめぐって、世界には不穏な空気が立ち込めていた。そんな中で、欧州アジア連邦と環太平洋合衆国という、世界を2分する巨大陣営が、先を争って月面軍事基地開発を急いだ。月面の表面に建設される戦術ビーム砲が、地球表面の任意の場所を的確に攻撃できるためである。

2101年。ついに月面での鉱石採掘利権と大ビーム砲建造に絡んだ紛争が発展し、月、衛星軌道、大気圏、陸上、そして海へと広い領域に戦火が広まっていった。環太平洋合衆国海兵隊の装甲機兵小隊に所属する主人公(ジェイク・ブライン中尉)は、1兵士として重装機兵(アサルトスーツ)AS117に乗り込み、戦火の中へ身を投じる。

重装機兵ヴァルケン2

ストーリー

西暦2096年、地球人類による外宇宙衛星探査が本格的に開始された。しかし、その利益を求め主要各国の間で対立が深まり、2101年ついに第四次世界大戦へと突入する。

この戦争は激烈なものとなり、核兵器こそ投入されなったものの各国の戦力は壊滅、これ以上の戦争続行は事実上不可能となり、やむなく世界は停戦を迎えることとなった。この戦争の為、探査隊との連絡は途切れ全滅したとみなされる。

また、各国も自国の復旧に手一杯となり全ての探査計画は破棄されることとなった。

その後、各地で復興作業が本格化するが、この作業には木星や小惑星帯等、外惑星に眠る莫大な資源が必要不可欠であった。各国は戦争の再発を防ぎ、外惑星での治安維持の為、協力しあい「外惑星条約機構軍」を設立する。しかし、その内容はいずれかの国が資源を独占するのを防ぐ為、内部で各国の部隊が対立し、互いに監視し合うという状態であった。

そして西暦2110年、木星は資源獲得の最前線として、外惑星条約機構軍代艦隊の管理のもと、緊張した日常を送っていた・・・

木星の衛星ガニメデ。そこには条約軍の依頼により「グランパシフィク」「オールデン・フロッシュ」「AKS研究所」が、それぞれ次期主力アサルトスーツ(AS)の開発を行っていた。

試作アサルトスーツ「エグザス」・・・往年の名機「ヴァルケン」の後継機として開発中の機体である。しかし突如として正体不明の武装集団がガニメデに襲いかかる。

なぜ?

彼らはまだ何も知らなかった。

ゲームストーリー上の年代の並び

  1. 重装機兵ヴァルケン(1)
  2. 重装機兵レイノス2
  3. ラングリッサー(Ⅰ)
  4. ラングリッサーⅡ
  5. ラングリッサーⅣ
  6. ラングリッサーⅤ
  7. ガイフレーム
異次元
超兄貴
外伝
パワー オブ ハイアード
新(別)シリーズ

注釈

上記の他にもNCS/メサイヤから発売された代表的な作品として、飛装騎兵カイザード(1990年2月23日発売 PCE版)、その続編にあたるヴィクセン357(1992年10月23日発売 MD版)等々があります。もしかすると、ラングリッサー・シリーズと直接の接点が無くとも、間接的な何らかの繋がりがあるかも知れません。一応、本内容では、多少なりともラングリッサーの何れかのエピソードと関りがある作品を挙げています。