2010-07-22

本日またまた九州国立博物館へ行った

今週月曜日(19日海の日で祝日)は、九州国立博物館(以後、『九博』と略す)に「AKB48 篠田麻里子さんのスペシャルトークショー」を見に行きました(トークショーの詳細は先日のひとりごとに記載)。同館開館5周年になりますが、地元民だというのに九博に行ったのはその日が初めてでした。(汗)

そしてその翌日(20日)、今度は仕事で九博を訪れました。仕事は夕方から日付が変わって深夜まで掛かり大変でした。仕事中、何度か休憩で外に出ましたが、関係者以外立ち入り禁止の区域は広いし迷路みたいで迷子になりそうでした。先日仕事があれば、ココイチのカレー・・差し入れできたのに・・・。(嘆)ヲイヲイ・・・。

そして、本日またまた九博へ行きました。19日はイベントがあって人が多くて展示物をゆっくり観覧できそうもなかったですし・・・。人が多い日だと、流れに流されて自分のペースで観覧できないだろう・・なと思い、後日日を改めてゆっくりと観覧することにしていましたから。

開館5周年記念特別展「馬 アジアを駆けた二千年」(三階・特別展示室)は、ゆっくりと一時間掛けて観覧しました。同じ展示スペースに人が数人しかいなかったので、自分のペースで心行くまでじっくりと鑑賞することができました。平常展「文化交流展」(四階)は、運悪く観光客の大集団と合致遭うし・・こちらは物凄く混雑していたので、ゆっくり落ち着いて観覧できませんでした。平常展の会場は凄く広かったので、また後日にした方が良かったかも。特別展の観覧で既にエネルギーを使い果たした感もありましたし・・・。

特別展は、第一章から第四章まで展示品をテーマ毎に分類して展示してありました。途中に7分程の映像で馬展を振り返るブースがあったり、黄金の馬具が展示してあるスペースは、中央が白い床の通路で奥に展示された黄金の鞍に向かって真っ直ぐと延び、その白い床を天井から5つの照明が仄かに照らす幻想的な空間であったり、より印象に深く残る工夫(展示方法)がされているなと感じました。

  1. 第一章「人と馬との出会い」では、馬の進化の歴史や何故人が馬を乗り物として利用するようになったのか?などを模型やイラストで解説したパネルにより知る事ができました。ロバや牛、シマウマでは馬銜はみをくわえさせ手綱を着けた乗り物として不向きな理由がパネルの解説で分かりました。
  2. 第二章「アジアを駆けた馬」では、アジア各地(中国・韓国・日本)から出土した馬具や埴輪が展示され、人と馬との古くからの繋がり(馬の文化)を知りました。埴輪から、馬具が実際にどのように装着・使用されていたのか想像できました。
  3. 第三章「黄金の馬」では、藤ノ木古墳から発掘された黄金の馬具を中心に展示してあり、パネルにより当時の滅金メッキなどの技術に関しても知る事ができました。今なお朽ちずに煌めく当時最高の工芸技術の素晴らしさに感動しました。
  4. 第四章「神馬の誕生」では、京都の加茂神社で行われた競馬くらべうまに関する資料を見ることができました。日本古式の競馬くらべうまでは、二頭の馬を直線で走らせ、勝負の為なら相手を馬上から引きずり落としても構わない・・勝つ為なら何でもありの真剣勝負(競技というより武道のひとつ)だった事を知り驚きました。

特別展で特に印象に残ったのは、奈良県藤ノ木古墳出土の国宝の鞍【前輪まえわ後輪しずわ】(古墳時代・6世紀)です。千数百年も前の物だというのに黄金のメッキが残っていて本当に綺麗でしたよ。後輪に彫られた象なども実に見事でした。左手の壁に黄金の鞍の図解をした大きなパネルがあったので『図解を見る→原物を見る』という動作を繰り返し、気が済むまで何度も確認しながら鑑賞しました。他にも黄金の出土品の中でも特に、同古墳出土の龍文金具は精巧な上に、殆ど完璧な状態だったので驚きました。これには龍が彫られていて目に青色の小さな硝子玉がはめられているのですが、それまで完璧に残っていました。当時の職人の技術力の高さが伺える逸品だと感じました。良い仕事してますねぇ~。

今回、展示品を撮影することはできませんでしたが、特別展に展示されている黄金の鞍など数点は、篠田麻里子さんの先日のブログ(2010年07月19日)で見ることができます。展示 [引用: 篠田 麻里子 Diary: 展示 より] の記事に掲載されている馬のかぶとは、大陸と日本からそれぞれ出土した鉄製の馬面。騎手さんが着る昔の勝負服は、加茂競馬衣装かものくらべうまいしょう(大正-昭和 20世紀)で昔の装束を模して実際に使われていた衣装です。おはよう [引用: 篠田 麻里子 Diary: おはよう より] の記事・一つ目の写真(篠田さんが通路を歩く後姿)は、真っ直ぐ正面に進んだところに黄金の鞍(前輪と後輪)が展示されています。二つ目の写真(黄金の鞍を眺める篠田さん)は、前輪と後輪が左右に並べて展示してあり、写真は後輪の方です。ちなみに、黄金の馬具は展示順が後半の方なので、そこに辿り着くまでのんびり鑑賞していると、辿り着いた時にエネルギーを使い果たしてしまいますよ。(苦笑)

会期中、一部展示替えがあり、「奈良県藤ノ木古墳出土の国宝の鞍(黄金の鞍)」は8月13日まで(14日以降はレプリカを展示)、「加茂競馬衣装」は8月8日まで展示。その他の展示品も展示期間があります。それから、ポニ男 [引用: 篠田 麻里子 Diary: ポニー より] に会いたい方は、「ポニーとのふれあいイベント」は数日置きなので、イベント日程とふれあえる馬を事前に確認しよう。尚、開館5周年記念特別展「馬 アジアを駆けた二千年」は9月5日まで開催中です。