2003-07-12

FOAF月間？

先日（９日）、私も世間に遅れながらFOAF（らいおさむのFOAF）を公開しました。世間でも６～７月はFOAF月間なのか？多くの方々がFOAFの公開を始めた模様です。

ところで、FOAFとは一体何？って方もまだ居ると思うので、FOAFについてちょっと書いてみたいと思います。

FOAF (friend of a friend) とは？

FOAFとは、FOAF Project homepage で始められたもので、一言で言うと、自分の自己紹介をRDF/XMLで記述するという、とっても面白いXMLです。

FOAFを記述（作成）するには、FOAFスキーマを使用します。また、用意されている foaf:knows というプロパティを使用することで、自己紹介以外にも知人データを組み込むことができ、その情報の連鎖を生み出すことができるセマンティックウェブのひとつの形です。日本語でいうと「友達の輪っ！」これまでの自己紹介やリンク集の新しい形っていったところでしょうか。

それでは、次に「誰でも簡単FOAF導入方法」をご紹介し、最後に「参考文献」を集めてみました。みなさんも是非FOAFを作ってみてください

誰でも簡単FOAF導入方法

ここでは、FOAF-a-Matic（邦訳）の入力フォームを利用したFOAFの作成方法を記載します。XMLに馴染みが薄い方でも、FOAF-a-Maticの入力フォームを利用すれば、どなたでもすぐに！超簡単に！FOAFを作成することができます。

尚、XMLを理解し、XMLを記述することができる方は、FOAF スキーマを参考に作成（記述）されると良いでしょう。

フォームに必要事項を入力後、FOAFを生成！します。
生成されたソースコードをコピーして、テキストエディッタに貼り付け、文書冒頭にXML宣言を追加記述した後にファイル名を「foaf.rdf」として保存します。
作成したFOAFを公開します。自分のホームページにFOAFの為のリンクを用意します。FOAF アイコンを利用されるのも良いでしょう。また、FOAFにスタイルシートを用いてない場合には、「FOAFの変換表示（FoaF Explorerなど）」へのリンクを用意すると良いでしょう。

以下に、FOAFのソースコード生成例を挙げる。

<?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?>
<rdf:RDF
  xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
  xmlns:rdfs="http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#"
  xmlns:foaf="http://xmlns.com/foaf/0.1/">
  <foaf:Person>
    <foaf:name>宮本 武蔵</foaf:name>
    <foaf:firstName>武蔵</foaf:firstName>
    <foaf:surname>宮本</foaf:surname>
    <foaf:nick>たけぞう</foaf:nick>
    <foaf:mbox_sha1sum>a36cdb4c0d6940ee458eb849e09b088388d06eca</foaf:mbox_sha1sum>
    <foaf:homepage rdf:resource="http://takezou.net/"/>
    <foaf:knows>
      <foaf:Person>
        <foaf:name>佐々木 小次郎</foaf:name>
        <foaf:nick>巌流</foaf:nick>
        <foaf:mbox_sha1sum>357cdd5c050b37edc38df0a4032e4b96a9a28375</foaf:mbox_sha1sum>
        <rdfs:seeAlso rdf:resource="http://sasaki.ne.jp/"/>
      </foaf:Person>
    </foaf:knows>
  </foaf:Person>
</rdf:RDF>

上記は、そのFOAFの本人である宮本武蔵とその知人である佐々木小次郎についてのFOAFである。

尚、生成例の内容は架空の内容です（お約束）

注釈

link要素を使用する場合には、FOAF-a-Matic（邦訳）に記載されいるlink要素を使うを参考にします。
RDFファイルのメディアタイプ（媒体型）は、application/rdf+xml 若しくは、application/xmlです（前者推奨）。
XSLTやCSSなどのスタイルシートを組み込みたい場合には、それらを別途用意してください。

FOAF 参考文献

以下は、FOAFとは直接関係は無いが、有用な参考文献である。

XSL/XSLT
- XSLT1.0 邦訳
- XPath1.0 邦訳