組み立て作業を始める前の準備
組み立て作業を始める前の準備についてです。
組み立て作業における注意事項
PCを組み立てる前に、次の事項に注意してください。
- 組み立てる前に各パーツの添付書類(取り扱い説明書等)を全て熟読してください。
- ホコリの多い場所や浴室などの高温・多湿の場所では作業をしないでください。
- 各パーツを取り扱う前に、コンセントから電源プラグを抜いてください。
- 静電気による損傷を防ぐために、各パーツを取り扱う前には必ず、身近な金属(ドアノブや窓枠など)に触れるなど、静電気対策をしてください。特に冬場や静電気体質の方は、念には念を入れて、こまめに静電気を逃がすように心掛けながら作業を行ってください。
- 各パーツは静電気による故障や接触不良を防止するために、基板の端(側面)だけを持つようにして取り扱ってください。基板上の集積回路などの部品や接点(金メッキの部分)には絶対に手を触れないでください。
- 各パーツを取り外す時は、必ず静電気防止パッドの上に置くか、パーツに付属する袋(静電気防止パーケージなど)に入れてください。
- マザーボードに各パーツを取り付ける時に床や卓上で作業を行う場合には、マザーボードの裏面を傷付けることの無いように、マザーボードを静電気防止マットや各パーツの梱包に含まれる緩衝材の上に置いて作業を行うようにしてください。
準備する物
組み立て作業を始める前に、先ずは必要になる物を準備し、足りない物は無いか確認しましょう。
- パーツ一式(各パーツと付属品、説明書などの添付書類)
- 工具(ドライバー、ニッパー、ラジオペンチ、ピンセットなど)
- 作業用の手袋(静電気防止手袋や軍手)
パソコンを自作したことがない方の多くは、自作PC。
と耳にすると、半田ごてなどを使った電子工作を想像するかも知れません。しかし実際には、市販の各パーツ(パーツ個々は完成品)を集めてバラバラの物をひとつに組み合わせるだけなのです。組み立て自体はプラモデル感覚なので、何ら難しい作業ではありません。但し、各パーツの選別にはちょっとした知識を必要とします。
学校での図画・工作の授業や家電の配線が苦手だという人は別として、パーツ選びや組み立てに自信が無い方は、PCパーツの販売店が独自に販売している自作マニュアル付きの自作PCキットを購入して自作に挑むのも良いかと思います。PCパーツの販売店の多くは、電話サポートや組み立ての代行も行っているので、初心者でも安心して自作に挑めると思います。
さて、組み立て作業の際に必要になる工具では、ドライバーが各パーツをネジ留めする時に必要になります。基本的にはプラスドライバーが一本あれば十分です。他には、PCケースにスペーサーを取り付ける時にラジオペンチ(普通のペンチでも可)が必要になります。ネジ類を管理するために小皿か小箱も用意しましょう。
必須ではありませんが、余計なケーブルを束ねるのに結束バンドがあると便利です。結束バンドは、PCパーツショップやホームセンター、模型屋などで買い求めることができます。特に模型屋で売られている組み立て式ラジコンの用途に特化した、繰り返し何度でも利用可能なナイロン製の結束バンドがお勧めです。勿論、使いきりのナイロン製や極々一般的な絶縁加工された針金製の結束バンドでも構いません。ケーブルを結束バンドで束ねる時には、結束バンドの余った部分の切断にニッパーを使用します。
尚、パーツの基板の半田が甘いからといって自分で半田をし直すことはしないでください。多くの場合、保証の対象外になります。そのような場合には、パーツの購入店かメーカーに即座に連絡してください。