2025-03-16

昭和、懐かしのボリショイサーカス(福岡スポーツセンター)

1984年 国立ボリショイ動物サーカス 前売りチケット(半券)

上の写真は、昭和の時代に福岡市中央区にあった「福岡スポーツセンター」にて1984年(昭和59年)8月に開催された『国立ボリショイ動物サーカス』の前売りチケット(半券)です。大切にしまっていた半券が出て来たのでご紹介いたします。最近ではチケットの電子化で半券をご存知ない方もいるかも知れませんね。昔の紙のチケットは、会場入場時に係員がチケット右側をもぎ取り(ミシン目があるので切り離し)、左側は入場者に渡されました。

当時まだ子供だった私たち兄弟を亡き祖母が連れて行ってくれました。まだ幼い頃で初めて見るサーカスに胸躍らせワクワクドキドキしながら見た当時の光景が、流石に記憶は朧気ながらも目を閉じると思い出すことができます。

チケットに国立ボリショイ動物サーカスとある様に、ボリショイサーカスは旧ソビエト連邦の国営の「モスクワ国立サーカス公団」(現在はロシア連邦サーカス公団)です。「来日25周年記念特別公演」と記載があるので調べてみると、1958年(昭和33年)が初来日だった様で、福岡初公演は1961年頃だった様です。私の両親なら初来日当時の事を知っているかもと思い尋ねてみましたが、ボリショイサーカスの話しは出てこず。代わりに、母が幼い頃に西鉄二日市の操車場だった場所に「木下サーカス」が来た時に見に行った話しは聞けました。これはこれで貴重な話し?w

チケットの中央下の青色の帯の部分には演目が記載されています。他にも、球体の檻の中にバイク(2台だったかな?)が入り、グルグル回る演目などもありました。座席は、私の席の右隣が中央花道でピエロ🤡がそこを通って登場したのではっきりと覚えています。S席3,000円──、前売りなので多少は安かったのだと思います。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、'84年当時の大卒初任給は約13万5,800円の時代です。

「福岡スポーツセンター」は、現在のソラリアプラザが建つ場所に1955(昭和30)年11月に開業し、再開発(天神ソラリア計画)に伴い1987年(昭和62年)5月5日に閉場するまで、アイススケート場や映画館などを運営し、大相撲九州本場所やプロレスなどの様々なイベント会場として市民に親しまれました。家族や小中学校の行事でスケートを滑りに行ったりもした懐かしい思い出の場所です。

福岡スポーツセンターの当時の光景は、西鉄運営サイト「にしてつwebミュージアム」に掲載されていますので、そちらをご覧になられてください。

今は亡き祖母(母方)には、幼い頃から色々な場所に連れて行って貰い、玩具なども買って貰い、誰よりも一番私の事を大切に可愛がってくれて沢山の思い出をいただきました。亡くなってもう何年も経ちますが、今でも日常ふとした時に祖母の事を思い出します。😢