X Window System

X Window System についての説明です。

Cygwin/XFree86 (X11R6)

インストール

現在配布されているCygwinには、XFree86がパッケージとして含まれているので、旧来の様にこれを手動でコンパイルやインストールなどを行う必要が無くなり、Cygwinのインストーラ(setup.exe)を使用して簡単にインストールすることができます。

Cygwinのインストールの際にXFree86をインストールしていない場合には、Cygwinのインストールの手順でXFree86のパッケージを取得してインストールを行います。

起動と終了方法

起動方法

Cygwinを起動し、コマンドプロンプトに startx とコマンドを入力すると起動します。

また、/usr/X11R6/binディレクトリに予め用意されているバッチファイル(startxwin.bat)とシェルスクリプト(startxwin.sh)のどちらかを使って起動することもできます。

次の例では、bashでシェルスクリプトを使用してXサーバを起動している。

$ startxwin.sh
Agent pid 16217879

$ Failed to open input method

終了方法

他のWindowsアプリケーションと同じ様にウィンドウのタイトルバーにある閉じるボタンを押すか、[Alt]+[F4]キーを押すことで終了します。

日本語キーボード化

xterm上では、キー配列が101キーボードになります。106キーボードの配列に設定する為には、Linuxなどで xmodmap.jp を作成し、CygwinをインストールしているWindowsにこれをコピーして、bashでxmodmapコマンドにてxmodmap.jpファイルを読み込ませる必要があります。

尚、startxコマンドを使う場合は、xmodmap.jpファイルを.Xmodmapという名前に変更してホームディレクトリに置くことで、起動時に自動的に読み込ませることができます。

環境設定

コマンド入力(startx 又は xinit)により X Window System を起動する場合には、ホームディレクトリに.xinitrcファイルを作成して編集を行います。

下記の例は、.xinitrcファイルの記述内容です。

export DISPLAY=127.0.0.1:0.0

if [ -f $HOME/.Xmodmap ]; then
    xmodmap $HOME/.Xmodmap
fi

twm &
xsetroot -solid aquamarine4
xclock -geometry 50x50-1+1 &
exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login

exit

シェルスクリプトやバッチファイルを利用する場合には、必要ならば起動スクリプトの編集を行います。もし、起動スクリプトの編集を行う際は、予め用意されている起動スクリプトのコピーを作成し、編集を行った方が良いでしょう。

下記の例は、シェルスクリプトの記述例です。

#! /bin/sh
export DISPLAY=127.0.0.1:0.0
rm -rf /tmp/.X11-unix

XWin -screen 0 1024x768x256 &

twm &
xsetroot -solid aquamarine4
xclock -geometry 50x50-1+1 &
exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login

注釈

  • -fullscreenオプションを指定することで、Xサーバを最大画面にすることもできます。

    #XWin -screen 0 1024x768x256 &
    XWin -fullscreen &

    また、-rootlessオプションを指定することで、マルチウィンドウモードにすることもできます。

    #XWin -screen 0 1024x768x256 &
    #XWin -fullscreen &
    XWin -rootless &
  • Xサーバのデフォルトのウインドウマネージャはtwmです。twm以外のウインドウマネージャを使用する場合には、使用するウインドウマネージャをインストールして、起動コマンドを使用するウインドウマネージャに変更します。

    openbox &

ウインドウマネージャ