Cygwin導入前の準備
Cygwinの導入を行う前に必要な準備などについての説明です。
ハードディスクの空き容量
Cygwinをインストールする際は、[Cygwin Setup] プログラム(167KB)を利用して行い、必要なパッケージを取得、必要なパッケージをインストールすることができます。デフォルト(最低限必要)の設定の場合なら、数MB程だったと思いますが、Cygwinに含まれる全てのパッケージをダウンロードすると約220MBになります。また、インストールする場合には、全てのパッケージをインストールするならば約800MB程の空き容量が必要になります。
初めてCygwinを導入する場合なら、デフォルトでパッケージを取得・インストールを行い、その後に必要なパッケージを追加で取得・インストールされると良いでしょう。
ファイルシステムの相違点
- Cygwinをインストールするドライブのファイルシステムは、FAT32、NTFSどちらでも良い。
- NTFSでは、ファイルシステムの動作をよりUNIXシステム的に扱うCygwinの機能が有効になります。
- NTFSはFATよりもファイルの断片化し難い。
- Windows 9x/Me を使用している場合には、FATファイルシステムでの利用となります。
Windowsのログオン名について
Cygwinでは、OSによって提供されるユーザとグループの情報を利用します。Windowsのログオン名に日本語を使用している場合には、Cygwinの導入前に、ログオン名は半角英数文字(できれば、3文字以上8文字以内)に変更しておきましょう。
注釈
- Windows 9x/Meの場合
- Windows 9x/Meでは、Windows NTと異なりセキュリティモデルが準備されていないため、例えば、[Windowsのユーザー設定] にて複数のユーザが1台のコンピュータを使用する設定をしている場合でも、Cygwinはファイルが唯一のユーザ(デフォルトのユーザIDとグループID)によって所有されているように見せかけることしかできません。もしも、Cygwinにて複数のユーザ情報を利用したい場合には、Cygwin導入後にCygwinのgroupとpasswdファイルをviエディッタなどで直接編集することで、Windowsのログオン名とCygwinのログイン名を一致させることができます(詳しくは、アカウント設定をご覧ください)。但し、見せかけに過ぎませんが・・・。
Windows 9x/Meでのユーザ情報とグループ情報の設定方法については、次章以降にて詳しく解説する予定です。